遺伝子組み換え飼料は癌を増やす。

2015年1月6日

遺伝子組み換え飼料は癌を増やす。

 今回から、遺伝子組み換え作物についての三回シリーズの第一弾です。フランスのカーン大学の生物学者ジル・エリック・セラリーニが行った研究ですが、ラットを対象に行ったこの研究は、モンサント社が商業化している遺伝子組み換えトウモロコシ(別名NK603)の摂取が、(遺伝子組み換えトウモロコシが耐性を持たされている除草剤ラウンドアップとの組み合わせのあるなしに関わらず)有毒な効果を持つと初めて主張するものだからである。その内容は「除草剤耐性遺伝子組み換えトウモロコシをラットに2年間与えたところ、がんの発生や死亡率の上昇など毒性が確認された」と発表しました。しかしこの研究結果は、発表から数ヶ月の間、世界各国の食品安全評価機関によって科学的に精査され、その結果、発表内容の信頼性が物議をかましています。
 対象は200匹以上のラット、実験期間は2年間。これらのラットには遺伝子組み換えトウモロコシ(除草剤とセットで栽培されたものと、そうでないもの)を三段階の異なる分量(11%、22%、33%)混ぜた食事がそれぞれ与えられた。さらに別の三つのグループに、遺伝子組み換えトウモロコシとは組み合わせずに除草剤のみを、量を同様に増加させながら与えられた。それぞれ20匹のラットから成る合計9つのグループ(遺伝子組み換えトウモロコシを与えられたグループ3つ、遺伝子組み換えトウモロコシとラウンドアップを組み合わせて与えられたグループ3つ、ラウンドアップを与えられたグループ3つ)が、遺伝子組み換えトウモロコシに最も近い種類を除草剤を使用せず栽培したトウモロコシを与えられた対照グループと比較された。

 すべての実験グループ群において、対照グループに対する最も明確な差が現われたのは1年後だった。オスの間では肝臓のうっ血や壊死が2.5~5.5倍多かった。また重度の腎臓障害も1.3~2.3倍現われた。また対照グループに対してすべての実験グループにおいて乳房の腫瘍が多く監察されたが、その現われ方には必ずしも統計的な意味性は読み取れなかった。死亡率も、すべての実験処置を加えたグループで上昇した。対照グループの平均寿命は624日、メスにおいては701日であり、「平均寿命を過ぎた後の死因はすべて寿命によるものと見なされる」と研究者達は書く。「この平均寿命に達する前に、対照グループではオスの30%、メスの20%が自然死したのに対して、遺伝子組み換えトウモロコシを与えられたグループのオスの50%、メスの70%が(早期)死亡した。その原因としては、ラウンドアップは内分泌液のかく乱物質と似たような作用を持つと考えられると研究者達は言う。ただし、この説明によっては遺伝子組み換えトウモロコシのみを与えられたラットに監察された健康被害の原因を明かすことは出来ない。遺伝子組み換えトウモロコシの遺伝構成は癌の発生を予防する効果のある芳香族アミノ酸の合成に必要な酵素 (ESPS synthase と呼ばれる)の変容を誘導するのではないかと研究者達は考える。このアミノ酸の生産が減少することから、遺伝子組み換えトウモロコシのみを与えられたラットにおいて発病の増加が監察された事実が説明できるかもしれないと彼らは言う。
 
 セラリーニ遺伝子組み換え

 このセラリーニの研究に対して、日本の食品安全委員会がセラリーニ氏の研究報告を否定した理由は以下の通りです。
(1)発がん性があると判断するためには少なくとも1 群50 匹で試験を行うことが国際機関で定められているが、この実験では各群のラットの数が10匹である (各群の動物数が少ない)(2) 遺伝子組換えトウモロコシでない餌を与えたラットが1群しか用意されていないため、群間での比較ができない (十分な対照群が設定されていない)(3)(1)と(2)の通り、適切な検定ができないなど試験デザイン、結果評価方法に問題があり、セラリーニ氏の同論文をもって除草剤耐性遺伝子組み換えトウモロコシNK603系統のラットへの毒性影響を評価することは適切でないと述べています。
しかし、この上のの写真をみてください。私は、遺伝子組み換えトウモロコシと除草剤ラウンドアップが引き起こしたものと考えたくなります。事実、EUは遺伝子組み換え作物の危険性を考え、植え付けや作物の輸入を禁止しているのです。私たちは、多くの遺伝子組み換え作物をアメリカなどから、輸入しているのです。この事に関しては、次回に書かさせていただきます。


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Posted by 武蔵小杉の内科|武蔵小杉駅1分の内科なら小杉中央クリニック at 07:38 / 気ままなブログ

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