腸内環境の改善で免疫力アップ。

2015年1月14日

 腸内環境の改善で免疫力アップ。

 消化管、特に回腸から大腸にかけて、人を構成する60兆個の細胞より多い100兆個で重さにして1Kgあり、300から500種類と言われる膨大な数の細菌が住んでいます。これらの消化管に常在している細菌のことを腸内細菌と言います。腸内細菌の働きには、栄養の消化や吸収の他、病原菌の増殖抑制、有害物質・発がん物質の分解・排出、免疫系の賦活や脂質・糖代謝の改善などがあげられる。腸内細菌には善玉菌と悪玉菌などがありますが、腸内の善玉菌は20%ぐらいにしか過ぎません。悪玉菌も20%以下で、6割以上が中間層、いわゆる日和見菌です。腸内で善玉菌が優位になると、日和見菌は善玉菌に加勢します。反対に悪玉菌優性になると悪玉菌に加勢します。その腸内環境をバランスよく保てるかどうか、私たちが健康的に生きていくために大事なのです。しかし、飲み過ぎ食べ過ぎ、加齢、抗生物質、ストレスなどにより、腸内環境は悪化します。全身の約60%の免疫細胞が集中しているのです。免疫力が低下して病気になります。さて、「善玉菌」の代表選手はどんな菌があるのでしょうか? ビフィズス菌、乳酸菌が有名ですね。腸内にいる数では、ビフィズス菌が乳酸菌の約1千倍多く、ビフィズス菌は酸素があると生きられませんが、乳酸菌は生きられる、という違いがあります。そして「悪玉菌」の代表選手はクロストリジウム属のウェルシュ菌が代表選手ですね。腸内にある食べカスを腐敗させて、硫化水素やアンモニアなどの腐敗物質を生み、ガスや悪臭のもととなる物質を作りだします。一部は食中毒の原因にもなります。黄色ブドウ球菌も有名ですね。皮膚などにも生育していて、感染症の原因になります。
  日本人の大腸ガン
 ところで、日本人に近年急増している大腸がんも、腸内環境の悪化が原因のひとつとされています(図1)。乳児の腸内は善玉菌でいっぱいですが、成人から老年期になるにつれて減少し、一気に老化や生活習慣病をもたらす要因になってしまいます。
  
 食生活の欧米化が進み、脂肪分の多い肉食が増えたことで、腸の老化は若年化しているともいわれています。若い人ほど野菜の摂取が少ないのも困りものです。便が腸内に長時間とどまると、悪玉菌によって腐敗してしまい、腐敗が進むと発がん物質をつくりだすこともあります。またストレスも自律神経のはたらきを乱し、悪玉菌を撃退できなくなり、免疫機能の低下につながります。とくに女性が気がかりな肌の調子、美肌の秘訣にも腸が大きく関わっています。悪玉菌が増加するとアンモニアや硫化水素をつくり、それらの処理に肝臓が疲弊し肌あれを引き起こす原因にもなるのです。
 それから、腸内環境の改善にしっかり働いてくれるのがプロバイオティクスやプレバイオックスなのです。プロバイオティクスとは、人や動物の腸内細菌フローラバランスを改善する微生物。乳酸菌やビフィズス菌が代表的で、ヨーグルトや乳酸菌飲料などに利用されている。安全で有用であることのほか、もともと腸内細菌フローラの一員であること、生きて腸まで到達し増殖可能なこと、などの条件がある。抗生物質を使い、細菌を殺してしまうと、悪い細菌だけでなく、善玉菌や腸管フローラを破壊してしまします。プロバイオティクスは有用な菌を取り入れて健康増進に寄与しようという目的で用いられる。それからプレバイオティクスは、プロバイオティクスの働きを助ける物質のことで、有用な善玉菌を増やし、腸内環境の改善を促進する物質です。オリゴ糖や食物繊維などはプロバイオティクスを用いた食品に添加され、プレバイオティクスとして働く。オリゴ糖は乳酸菌やビフィズス菌のエサとなり、食物繊維は腸内細菌をとどめさせて増殖を手助けする。整腸や腸の善玉菌を増やすはたらきがあり、便秘や下痢、食中毒の予防効果があります。腸内環境を整えてくれるばかりか、血中コレステロールを減少させたり腸内の有害物質の産生を抑えてくれるものもあります。感染に対する抵抗力が増したり、抗がん作用、アトピー抑制、ピロリ菌抑制などにも効果があるといわれています。
 
 nyusankin

 まとめると、乳酸菌の入ったヨーグルトや納豆や味噌などの発酵食品をオリゴ糖や食物繊維とともに食べましょう。生きた細菌や酵母、ヨーグルトや乳酸菌飲料、ぬか漬け、納豆などが生きた菌として腸内細菌叢のバランスを改善します。また、プレバイオティクスのオリゴ糖や食物繊維を一緒に食べましょう。そうすれば、腸内環境は改善されて、お通じが快調になり、免疫力のアップは間違いありません。皆様もヨーグルトや納豆などの発酵食品を毎日食べましょう。


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Posted by 武蔵小杉の内科|武蔵小杉駅1分の内科なら小杉中央クリニック at 07:21 / 気ままなブログ

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