肉食と腸内環境

2018年10月13日

太古の人々が食べていた肉は、野生動物、鳥類、魚類など、様々な動物から得られたもので、自然の肉です。昔の野生動物は、優れた腸内細菌のマイクロバイオームを持っており、それらを食べることにより、人は良い腸内細菌バイオームを持っようになっていた。

しかし、現在では、飼育している牛や豚や鶏に人に用いる抗生物質を数倍の量で使用している。そのため、その肉を食べると人体の腸内細菌にも影響を与える。

今、いきなりステーキなどが流行り、糖質を抑えて、肉をしっかり食べようという風潮があります。糖質制限は確かに短期的には、糖尿病などが良くなり、痩せて行く効果があるのは認めます。しかし、脂肪分の多い食べ物を常時摂取していると、満腹に対する腸と脳の反応が鈍り、食べたいと言う欲求を起こすグレリンなどのホルモンが低下せずに食欲は増して、太りやすくなり、リバウンドして肥満になります。また、動脈硬化も進行して行きます。さらに肉を食べすぎるとウェルシュ菌などの悪玉菌が繁殖して、腸内環境も悪くなります。また、食肉の抗生物質の影響で、細菌が死んで、真菌のカンジダ菌などが増えるのも問題です。

肉食 腸内環境

さらに、動物性脂肪を大量に摂り過ぎると、それを分解するため肝臓から「胆汁」が過剰に分泌され、胆汁に含まれている胆汁酸(一次胆汁酸)の一部が大腸に流れ、これを悪玉菌の「クロストリジウム」が発がん促進物質の「二次胆汁酸」に変えてしまう、といわれています。動物実験でも、二次胆汁酸と発がん物質を与えると、大腸がんが発生することがわかりました。肉中心の食生活は、悪玉菌を増やすので、腸内で腐敗が起きやすく、発がん物質が作られやすくなると考えられています。

疫学的に見ると、大腸がんは1950 年 から 2000 年までの 50 年間に男で 2.8 倍、女 で 1.8 倍増加している。また、日本人の肉の消費量は、2010年で、1人平均で年間29.1㎏、1日平均で79.7gを食べています。アメリカでは1人当たりの肉の消費量は、年間123㎏、1日当たりにすると337gを食べている計算になります。それに比べれば、日本人の肉の消費量は少ないです。それでもアメリカは、肥満などへの影響を心配してか近年肉の消費量が減っているのに対し、日本人の消費量は、大幅に増えています。1960年の1人当たり年間消費量が5・1㎏ですから、この約50年間で6倍近く増えたことになりますね。

肉食中心の食生活がただちに大腸がんを誘発するわけではありませんが、こうした食生活が長年続けば腸内環境に悪影響を与え、その結果大腸がんのリスクを高めることになるでしょう。実際、大腸がんの発症率は1950 年 から 2000 年までの 50 年間に男で 2.8 倍、女 で 1.8 倍増加している。食の西洋化ががんに罹患しやすくしているのは、間違えありません。

また今回は、肉についてお話していますが、実は、炭水化物とは、糖質+食物繊維です。糖質制限をすると、食物繊維も減ってしまいがちです。食物繊維の話は、次の機会にしますが、食物繊維をたくさん摂ることも腸内環境にとってとても大事なことなのです。

食べるなら、なるべく、自然な肉が良いです。抗生物質だけでなく、ホルモン剤や遺伝子組み替えの飼料を使っているものも危険です。良い飼料を使っているもの、できるたけ平飼いで鶏や豚にストレスを与えないものが良いと思います。1日1-2食で腹7-8分目で食べすぎない、肉は少なめ、野菜は多く、古くからの日本食が理想的で良い腸内環境を保つと思います。

小杉中央クリニックは、武蔵小杉北口から、徒歩1分の一般内科、糖尿病内科、アレルギー科などのクリニックです。食事指導などを行い、腸内環境を良くする自然医療外来もスタートしました。皆様が気軽に相談できるクリニックを目指しています。以上小杉中央クリニックの院長の布施純郎のお話でした。


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Posted by 武蔵小杉の内科|武蔵小杉駅1分の内科なら小杉中央クリニック at 08:13 / 気ままなブログ

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