ロシア人医師エフゲニー・アクショーノフ先生が他界

2014年12月8日

ロシア人医師エフゲニー・アクショーノフ先生が他界

少し前の話になりますが、今年の8月に亡命ロシア人医師エフゲニー・アクショーノフさんが亡くなりました。アクショーノフには国籍がない。白系ロシア人の父はロシア革命で赤軍に追われてハルビンに逃げ、アクショーノフもその地で生まれた。
学校で英語を習い、隣家が日本人だったことから日本語も覚え、18歳の時に視察で満州を訪れた華族の通訳をした縁で、医学を修めるために第二次世界大戦中に来日した。満州国の滅亡とともに国籍を失い、日本の国籍もソ連の国籍も取らないかった。
ハルビンでは、フランスのミッションスクールに通っていたのですが、本来ならそのまま無試験でフランスの医大に進むことができたのですが、戦争中だったので行くことができなくなってしまいました。
そんな折に、津軽さん(常陸宮妃華子さまの父)がハルビンを訪問され、乗馬を嗜まれていた関係で父が経営していた牧場を訪れました。
私は日本語が話せたので、「将来は何になりたいのですか」と話しかけられ、「医者になりたい」と言うと、「ぜひ日本に来て勉強してください」と言われました。話半分でいたのですが、1ヶ月後に招待状が届いて驚きました。早稲田で語学を学んでから、慈恵医大の医学部に進みました。医師免許を取得した。その後1953年に東京の六本木にクリニックを開業した。言葉は、英語、中国語、ロシア語、ドイツ語、日本語、現代ギリシャ語の6つの言語を使いこなすそうです。

六本木の喧噪の一角に、樹陰に隠れた築100年の洋館がたたずむ。鉄の扉を重々しく開けて中に入ると、白衣の外国人医師が大きな窓を背にして、穏やかに 座っている。ここ、インターナショナル・クリニックは原則、外国人専用の診療所で、日本の健康保険は使えない。
86歳のロシア人医師・エフゲニー・アク ショーノフさんが、他の医師や看護師たちと診療にあたって半世紀以上が経ち、これまでに100を超える国の患者が訪れた。患者たちも、医師も看護師も、親しみ をこめてアクショーノフさんを「ドクター」と呼んでいました。英語を話せる医師が少なかった時代にあって、アクショーノフさんは近隣の大使館、高級ホテルなどから頼られてきた。

フランスのシラク元大統領(当時パリ 市長)や歌手のマイケル・ジャクソンら著名人の往診に応じ、一方で場所柄、出稼ぎ青年や娼婦たちもクリニックにやってくる。彼らの中には不法滞在者も少なくないから、パスポートの提示を義務づけるとクリニックに来なくなる。だからアクショーノフさんは一切を不問にし、のみならずお金がない患者からは治療費をとらずに診察してきた。パスポートで身元を確認したりしなくていいんですか?「パスポートなんか、私もないんだもん。病人に、人種も国籍も宗教も関係ありません。病気なら治してあげるのが私の任務です。いま私は、お金は問 題ない。
この建物と土地は自分のものだから家賃もいらないし、ウチの先生や看護師も安い月給で困っています。だからお金のない人は、ただで診てあげます」「患者さんに喜ばれることがドクターの喜び。お金を払ってもらえなくても、その満足感でちゃらになってしまうようです」と話す。アクショーノフさんも「苦しんでいた患者さんが楽になる。うれしいですよ。だから医者はやめられません。あの世で会っても、私、恥ずかしくない」と言う。

アクショーノフさんはまた、患者や看護師らとのコミュニケーションそのものを楽しんでいるのだと思う。それは、クリニックの気さくな雰囲気からも、機 知に富みユーモアたっぷりのアクショーノフさんの話しぶりからも感じ取れるし、実際、アクショーノフさんは患者と5分ほど病気の話をした後で身の上話を25分位するそんな診療が普通のようでした。そんなアクショーノフさんが90歳で今年の8月に亡くなりました。なんて惜しい医師を無くしたものでしょう。お会いした事はありませんが、素敵な人でした。見習いたいですね。合掌。

以上、武蔵小杉徒歩2分の内科クリニック、一般内科、糖尿病内科の院長の
布施純郎のお話でした。

エフゲニー・アクショーノフ


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Posted by 武蔵小杉の内科|武蔵小杉駅1分の内科なら小杉中央クリニック at 13:46 / 気ままなブログ

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